「NISAとiDeCo、どちらがお勧めですか」という質問に対する回答

2024.12.2

 

2024年もあと僅かですね。
まだ新年始まったばかりな気がしていたのに…
日の経つのが早すぎます!!
「時間の経過の早さ」は、ジャネーの法則っていう加齢との関係性が法則で理論づけられているらしい。

 

年末だから…
という訳ではありませんが、今年のFP相談のなかで、最も多かった質問を共有しようと思います。

 

「NISAとiDeCo、どっちがお勧めですか?」

 

2024年1月から、新しいNISA制度が始まりました。
これまで「投資」というものに興味も関心もなかった方でも、一歩を踏み出してみようかなと感じたのではないでしょうか。

ただ、口座開設で躓く方が多いようです。

メディアの情報は溢れているものの、
どこの金融機関で口座開設すればよいのか、何を選べばよいのか、自分にとっての最適がわからない…
と、戸惑われた方多いです。

 

そして、資産形成の手段として、iDeCo(イデコ)という存在も目にすると、どうやら税制優遇ではNISAに勝るらしい…で挫折、FPへの相談というパターンが見られました。

 

■NISA(少額投資非課税制度)
■iDeCo(個人型確定拠出年金)

どちらも、資産形成の手段として有効な制度であり、運用益が非課税となるメリットは共通点です。

 

新しくなったNISAでは、投資額の上限(1800万円←もはや少額投資ではない?)はあるものの、
少しずつ毎月積立てれば、非課税期間は無期限で雪だるま式に資産形成が可能です。
通常20%の所得税(+復興税)が非課税となるのは大きな魅力です。
比較的、信託報酬等のコストが抑えられた投資信託だけでなく、成長枠を活用すれば、国内外の株式など幅広い商品や一括投資など選択肢が多いのが特徴です。

 

一方、iDeCoの目的は、「老後資金」です。
「税制メリットを活用した自分年金づくり」というキャッチフレーズそのもので、老齢基礎年金(老齢厚生年金)の上乗せとして、自分で拠出して、運用しながら老後資金を確保することを目指します。
そのため、運用益の非課税だけでなく、拠出時の所得控除(結果として所得税・住民税負担が抑えられる)、受取り時の所得控除(一括受取りの場合は退職所得・年金受取りの場合は雑所得控除)とそれぞれのフェーズで税制優遇があります。60歳まで引き出しができないことは、デメリットと言う人もいますが、老後資金を確保するという目的達成をふまえれば納得のしくみと言えるでしょう。

 

目的やそれぞれのライフスタイルによって、どちらが最適かについては、回答が異なります。

 

将来にわたって、長期的に資産形成・資産運用を目指すならNISAをおすすめします。
とくに若い世代・子育て世代であれば、途中で一部を取り崩すことも想定したうえで、臨機応変に対応することが可能です。

個人事業主であれば、所得控除の対象となることからiDeCo(最大6万8000円/月、年間81万6000円)を優先したいですね。
会社員の場合は、お勤め先企業の退職金規定(制度)の有無により、掛金の上限は異なります。
いずれにしても、NISAと比較すると、税制面でのメリットは大きいです。ただし、お勤め先への確認事項など手続き面で時間と労力を要するため、若干ハードルが高いかもしれません。

 

回答と言いつつ、「これっ!!」と明言できず申し訳ないです。
個別相談では、その方にとっての最適を一緒に考えます。

 

なお、本音を言えば、「どっちがいい」ではなくて、「両方やってみるといいよ」ですね。

 

 

 

 

 

 

========================== 
相談(初回は概ね90分、7700円税込)受付中 
■メール相談は無料■

大竹麻佐子      
ファイナンシャルプランナー(CFP) /相続診断士/整理収納アドバイザー       
ゆめプランニング笑顔相続・FP事務所 https://fp-yumeplan.com/ 

お問い合わせ 
(でんわ)→ 090-5419-0532 
(メール)→ m-ootake@fp-yumeplan.com 
(HPより)→ https://fp-yumeplan.com/contact-us/ 
==========================