「金利のある世界」を生きる

2025.3.14

 

昨年(2024年)3月、日本銀行(日銀)は、17年ぶりにゼロ金利を解除し、政策金利利上げを行いました。

その後、7月には0.25%、2025年1月には0.5%へと追加利上げ、来週(3月18日)から始まる金融政策決定会合更なる利上げとなるのか動向が注目されています。

 

日銀が掲げる「インフレ目標2%」を前提とすると、また、植田総裁のコメントなどをふまえると、当面、利上げ政策を続く可能性は高いと思われます。

ただし、上昇し続けるということではなく、国内外の情勢をふまえつつ、1.0%~2.0%程度まで徐々に引き上げられ、やがて落ち着くことが推測されます。

 

昭和世代の私にとっては、ようやくという印象ですが、若い人たちにとって「金利のある世界」のイメージはつきにくいかもしれません。

 

長らく超低金利時代が続いたことで、企業にとっても、家計にとっても、一大事と捉えがちですが、2.0%程度であれば、適正と冷静に受け止めたいところです。あとは、賃金上昇と物価高騰の現実との乖離を解消することで実質的に「豊かさ」を感じられるようになることを期待します。

 

家計でみると、住宅ローンなど借入れをする場合には、少しでも低い金利が嬉しい一方で、定期預金など貯めるならば、金利は高い方が嬉しいですよね。

 

最近では、「銀行預金(貯蓄)では殖えないから投資をしよう」という考え方が浸透してきました。
国による「貯蓄から投資へ」のスローガンのもと、NISA(少額非課税制度)が拡充されたのもこういった背景から理解できます。

 

大事なのは、貯蓄と投資のバランスだと思います。

定期預金などの「貯蓄」は、大きく増えないけれど元本保証で確実に守る資産とすることができます。
投資信託などの「投資」は、元本割れのリスク(減るリスク)はあるものの、資産を増やすことが期待ができます。

 

割合は、それぞれの家族構成や生活スタイル、価値観、経験によって異なります。
何よりも、安心できる体制づくりが大切です。

やみくもに資金を「投資」に回すことはおすすめしません。
値動きの変動が気になり仕事に集中できない、夜も眠れない状況では困りますよね。

 

そのためにも、私たち消費者は、社会情勢や経済状況にアンテナを張っておく必要がありそうです。

先のことはわからないけれど、予測することは可能です。
「日本銀行(日銀)がどういう方針で動いているのか」を知ることで、住宅ローンの繰り上げ返済、借り換えなどのほか、投資への判断材料となり、納得の選択をすることができるでしょう。

「自分にとっては…」の観点で考える習慣をぜひ身に付けてほしいと思います。

 

2025.3.20追記

2025年3月18日から19日に開催された日銀の金融政策決定会合において、政策金利の据え置き(無担保コールレート・オーバーナイト0.5%程度での推移を促す)を決定しました。個人消費や米国政策の動向に引き続き注目です。

 

 

 

 

 

 

 


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大竹麻佐子      
ファイナン1ャルプランナー(CFP) /相続診断士/整理収納アドバイザー       
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