医療保険は「終身払い」と「短期払い」どっちがいい?

2024.11.10

 

保険会社の数も、保険商品の種類もさまざまで、そして保障内容は複雑化しています。
病気に備えるため「医療保険」に加入しようと思っても、悩む事が多いのが現実かもしれません。
保険料の払込期間についても同様です。

 

同じ保障内容でも、払込期間の選択肢は、「終身払い」「短期払い」2つの選択肢があります。

「終身払い」… 契約期間中、ずっと保険料を払込む方法
「短期払い」… ある一定の期間にのみ保険料を払込む方法

 

一生涯保障が継続する終身保障であっても、「短期払い」は可能です。
ある意味、保険料の前払いですね。
ただし、その分、毎月支払う保険料負担は大きくなります。

 

私は、これまで「60歳まで」とか「65歳まで」といった保険料の払込期間に定めのある「短期払い」をお勧めしてきました。
自分自身の医療保険も、保障は一生涯続くけど、保険料の支払は65歳までです。
6000円程度ですが、年金生活となったときには、少しでも支出負担を減らしたいという理由です。

 

先日、ある保険代理店に所属するFPの話を聞きました。
彼は、「終身払い」推しです。

 

たしかに、高齢期になってからの保険料負担は避けたい。その点は、理解できるし、納得もできる。
ただ、医療保険は日々進化していて、その時代にあった保険を考えてほしい。
医療保険に加入していることで安心するよりも、使える保険で安心を感じてほしい。
終身払いは、その時点での適正な保険料です。
将来のために選択肢を残しておくことに意味がある!!

とのことでした。

 

また、短期払いで保険に加入している方が、途中で新しい保険に切り替えた場合には、それまで支払ってきた割高な保険料が、割高分ムダになってしまいます。
そのため、身動きがとれなくなり、新しい保険に切り替える機会を逃してしまっていることが多い。
備えるべきリスク対策ができないことが悩ましい。

 

高齢期での保険の加入は、リスクが高まることで保険料負担が大きくなることは確かです。
健康状態によっては加入できない場合もあります。
そのため、退職を機に「保険の見直し」を行い、現状とこれからについて考えることが目安…とも言っていました。

最近では、「病気や症状があるかどうか」よりも「定期的に健康診断を受けているか」、「年齢」よりも「健康年齢」に注目する保険商品も増えているそうです。

 

たしかに…
選択肢は多く残しておきたい…
その通りかも…
と納得してしまいました。

 

自分とは異なった意見をもつFP仲間の話を聞けることを嬉しく思うとともに、
メリットとデメリットをお伝えしたうえで、皆様がよりよい選択ができるようサポートしていきたいと思ったのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

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大竹麻佐子      
ファイナンシャルプランナー(CFP) /相続診断士/整理収納アドバイザー       
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