最近の相続トラブル「デジタル遺品」

2024.8.17

 

先日、FPの勉強会に参加しました。
テーマは「デジタル遺産」

 

これだけSNSキャッシュレスが浸透してくると、家族といえども、把握が難しいのが実情のようです。
そもそも、スマホやパソコンのパスワードがわからず、開けないというケースもみられます。

最近では、銀行口座も通帳からWeb通帳への切替えを推奨しているようです。
故人が取引している金融機関名や支店がわかれば、所定の書類を提出することで、残高証明の発行、相続手続きを進めることができますが、ネット銀行で取引しているような話は聞いていたけど、どこで取引していたのかわからないといった話も多く存在します。

スマホが開ければ、アプリがあるはずなのに、スマホが開けないことには始まらない…と嘆くことになります。

FP的には、相続手続に関わる「デジタル遺産」とそれ以外の「デジタル遺品」とを区別して考えます。

 

「デジタル遺産」
…ネット銀行(証券)の資産、FX、暗号資産(仮想通貨)のほ電子マネーの残高やマイレージなど金銭的価値のあるもの

 

「デジタル遺品」
…SNSアカウント、サブスク契約のほかスマホやパソコンなどデジタル機器に保存されたデータや情報

※微妙なところもありますが、明確な定義はないため、ざっくりとしたイメージで捉えていただければと思います。

 

勉強会では、自分自身の経験、これまでの相談経験などをもとに、
どんなデジタル遺産(遺品)があるのか、探し方と遺し方、探せなかったときの対処、対策について話し合いました。
1人での知識や経験よりも、たくさんの仲間と共有することで、引き出しがふえた気がします。

 

本当のところ、家族にも隠しておきたい資産や情報はあるものです。
いずれにしても、いつ亡くなるのかがわからないだけに、もしものときに、遺族が困らないよう対策を考えておきたいですね。

 

デジタル遺産に関するトラブルは、これまでの遺産分割争いなどの相続トラブルとは異なり、話し合いや裁判所への訴えで解決しないこと悩ましく感じます。
そして、今後はさらに複雑化することが想定されるだけに、相続手続に関わる身としては、事前対策を呼び掛けることに注力していきたいと考えています。

 

その前に、私自身の対策を考えなくては…

 

 

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大竹麻佐子      
ファイナンシャルプランナー(CFP) /相続診断士/整理収納アドバイザー       
ゆめプランニング笑顔相続・FP事務所 https://fp-yumeplan.com/ 

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