不動産投資の目的

2019.5.12

資産分散という観点から考えると、不動産投資は、選択肢の1つです。

銀行に預けておくよりも、高い利回りが期待できますし、借入れ(ローン)ても、低金利のため資産形成にもなります。
年金収入が期待できない時代に、家賃収入で豊かなシニアライフが期待できるかも。

 

その通りなのですが、思わぬ落とし穴があること、知っておいてほしいと思います。

 

 

 

 

 

 

【物件えらび】
空き家リスク … 借り手がつかず、家賃収入が入らない
➔ エリア、駅からの距離、周囲の環境など よい物件をえらぶことが成功のポイント
・信頼できる販売会社(担当者) … 販売実績だけの営業も多数。その人が信頼できるかどうか。

サブリース契約の罠(わな) … 借り手がつかなくても、継続して家賃収入を得られるように不動産会社が期間を定めて「借り上げ」てくれるので安心ですが、期間終了後は、保障金額が下がったり(築年数とともに価値が下がるので当然ではありますが、)、打ち切られたりということもあります。当初期待していた収入が得られないことも考えられます。またローン返済額が保証金額を上回り、出費になる可能性も。

値下がりリスク …年数とともに物件の価値が下がります。都市部と郊外では大きく違いますが、将来的な価値基準を見通しておく必要性あります。

【コスト】
・物件購入よりも、その後の管理が意外と重要。
➔管理費のほか、中古物件の場合、大規模修繕等で一度に出費がかさむことや、火災保険、固定資産税などコストがかかること考慮する必要があります。

【ローンリスク】
事業用と自宅用の区別
➔当然に、事業用のローン金利は、自宅用ローンの金利に比較して高くなります。最近では、返済負担を下げるために(収益と見えるように)45年ローンを組むことができるようです。
ローンを組むことは、悪いことではないです。ただ、借金だという認識を忘れないでください。
また、低金利とは言っても、利息は発生しています。期間が長ければ長いほど、金利負担は大きくなります。
・自宅購入の際のローン審査が通らない。
➔20代、30代の不動産投資が増えているようですが、いざ、自宅用にローンを組みたくても、与信枠(金融機関がその人に貸せる額)で拒絶されることもあります。
また、組めたとしても二重ローンとなること、それぞれのリスクが許容内であること、対策が必要です。

【相続(争族)リスク】
相続「税」対策としては、評価額が下がるので有効です。しかし、だれに遺すのか、遺されて負担とならないか、を考慮する必要があります。

 

【まとめ】
都心の築浅の物件でも、1000万円台で購入でき、手軽に始められる不動産投資です。
ネット情報などの展開も活発なため、ものすごく殖えている気がします。

安易に始めることは、失敗、後悔に繋がります。

少なくとも、事業(経営)と捉える必要があります。

将来の収入を補完することを目的に、長期的、安定的に運用する手段として不動産投資を考えてみてください。
目先の利回りや「よさそうな」情報に振り回されず、長期的な目線で考えてみてください。

資金計画やイメージづくりのためのシミュレーション、ご相談ください。

 

ゆめプランニング 代表 大竹麻佐子
m-ootake@fp-yumeplan.com